内向的な人が組織で失うもの
会社や大学、その他のコミュニティでに内向的な性格の人は才能を発揮できずに鬱々と過ごしてしまうことがあります。
折角の才能も適切な環境になかったら、発揮できないだけでなく、周りから不当な評価を受けて潰されてしまうかもしれません。
今回はそんな内向型の人が組織内で生活していると損してしまうことを実体験を交えて列挙してみました。才能を活かせる環境にシフトするための一つのきっかけとして本記事を活用してみてはいかがでしょうか?
代表的なもの3選
内向的な人が失いやすいものをこれらの3つに集約されるのでは無いかと考えまとめました。
社交的圧力がクリエイティビティを潰す
組織内での社交的な場面やチームでの共同作業では、内向的な人は他のメンバーとの関係を築くためにエネルギーを費やすことがあります。この社交的な圧力が、創造的な活動やアイデアの発展に割かれる時間やエネルギーを制限してしまいます。
例えば業務を行う上での共同作業者の存在です。内向的な人はよく考えてから発言する傾向があります。しかし無遠慮な同僚は話を聞く前から否定したり話を遮ったりしてそもそも聴こうとしません。意見に対し否定合戦が行われ、新しい案を言おうものなら袋叩きにされます。それでも根気強く説得するだけでもう疲労困憊…。こんな状態が延々と続けば仕事への意欲も冷めてしまい、何も考えず賛同しとけば良いかと諦めてしまうこともしばしば。
結局上長から最終的に承認を受けるのは内向的な人がしっかり考えた資料である場合が多いですが、それも結局のところ、上司がしっかりと現場をコントロールして、各自の意見を吸い上げてくれる場合に限ります。
上司の良し悪し、的を得ない同僚たちの自分の意見が一番!みたいな人達の環境下では内向的な人のクリエイティビティはそもそも発揮する前に潰されてしまいます。他者と関わらない環境を作ることができれば、幾分マシになりますが、運次第というのが実態です。自分のクリエイティビティを発揮できる環境に早々に移行するのが賢明です。
社交的な状況や場面での活動は、内向的な人にとってエネルギーを消耗させます。このため、組織内での社交的な活動や公の場での活動を我慢して取り組んでしまい、大変なストレスを伴います。
初めのうちは我慢できますが、例えば飲み会では自分の立ち位置などを過剰に気にてしまい、取り皿によそったり、空いたコップに注いだりといったことばかり気になり自分の食事などとる暇も無いです。そのくせ、気が利かないやつだと何だの後から文句言われても「どういうこと〜っ」て気分になって余計に参ってしまいます。
仕事をする上でも同様で、このやり方が効率よく終わりますよ〜っと伝えようものなら、必ず難癖をつける人がいます。よくそんなこと思いつくなと感心するような難癖の付け方で、重箱の蓋の裏を突くような「業務と関係ないだろ〜!」と言いたくなるようなことを平気で言ってきます。反論しようものなら理屈に合わないとんでもない発言をして相手にする気力もなくなります。
そんな生活が毎日続いてくると徐々に気力も体力も参ってきて、体か精神のどちらか、もしくは両方に支障をきたすようになります。ちなみに私は謎頭痛と胃腸の不調、吐き気、不眠症のサイクルに陥ってしまいました。最近は組織の中で成果を出す事よりもいかにして自分の健康を守るかに注力する方に注力した方が良いと気持ちを切り替えました…。病院に通う機会も増えますので、時間とお金も失ってしまいます。機会の損失と捉えれば、更に多くのものを失っていると考えてよいでしょう。
内向的な人はしばしば控えめで謙虚な性格を持っており、自己宣伝が苦手です。組織が社交的なメンバーをより注目し、内向的な人の貢献を適切に評価しない場合、認識されない可能性が高まります。
これは非常に仕事への意欲を損なわせる要因としては最大級のものであると考えております。苦労して結果を残し、先輩方がほったらかしていた業務を1から再構築し、マニュアルの形に残し、後輩達に教育して誰でもこの業務を行えるようにした苦労も上長次第で評価が全て決まってしまいます。内情を把握してくれている上司ならまだしも、現場は野放図の状態で放置していて、特に興味もない上長なら尚更です。こちらが丁寧に業務の意味を説明しても「まあそうですか」で済まされます。「きっと遠慮がちだから、無難な評価で済まそうか、どうせ評価基準もあいまいだし」という魂胆が見え見えです。まあ彼(彼女)ならこんなもんだろという自分の物差しにて評価されてしまい、適切な評価というものは内向的な人には無いと日々実感しております。それはしっかり業務の改善を結果として残しても同様でした。
まとめ
内向的な人は組織内で評価を得られにくいうえ、最も得意とする、アイディアなどの創造性、果ては健康面なども失ってしまいます。特に健康面での不調は今後の人生にも大きな影響を及ぼす大変致命的な問題です。筆者自身もこれに気づき大変多くの時間を無駄にしてしまったと実感しております。同じ境遇の方も失う前に自力で生活できるように生活環境をシフトすることを一考してみてはいかがでしょうか?