内向型・外向型リーダーのそれぞれ優れているところ
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「内向型なリーダー」というとイメージが湧かないかも知れません。世間的なリーダーのイメージというのはやはり内行型と真逆です。しかし、必ずしも外向型のリーダーは組織の統率に向いているとは限りません。
この記事では両者の性質の違いから、それぞれのリーダーの違いを挙げて、どちらがより組織に向いているかを見ていきます。これまで組織内での不条理に不満が溜まっている人は是非相手の分析をする良い機会としてこの記事を活用してください!
まず世間的に外向的な人の印象は「頼りになる」「リーダー的存在」「仕事ができそう」と、成功者のイメージを思い浮かべるかも知れません。しかし、外向的な人には欠点が幾つもあります。外向型な人の負の側面を見て、その危険性を認識しましょう!
中身が無い
まず外向的な人の会話内容に違和感を覚える事がないでしょうか?「昨日見たテレビの内容」「今の流行」「下ネタ」「スポーツ番組」…。といった、ほとんど問題にならないような意味のない会話でしばしば困らせてくる事が多いです。
これらの会話も使い所を間違えなければ、非常に有益になる場合もごくたまにあるのですが、ほとんどの場合は時間の無駄です。それどころか相手の気分を害してしまいます。巻き込まれるこっちの身にもなってくれって私自身もよく叫びたくなります。
外向的な人は表面的な内容の会話ばかりしていて、問題の本質に迫るような重要な話はほとんどしてきません。最初は好印象ですが、話せば話すほど浅さがぼろぼろと出始めて、周りから呆れられてしまいます。
傾聴力が無い
まず人の話を聞きません。話の論点から外れた持論を持ち出してクドクドと先ほど挙げた中身がない薄い話ばかりをします。最初こそ饒舌さを発揮して、リーダーとして有望視されたりしますが、成った後に部下からの話を傾聴できず、次第に呆れられて離れていきます。
次第に部下の愚痴ばかり言うような典型的なダメなリーダーが出来上がっていくというお決まりのパターンがそこにあります。
一般的に外向的な人はコミュニケーションが得意だと思われていますが、果たしてそれはどうかと思われることばかりです。
人脈という幻想
よく外向的な人のお決まりのパターンで、その社交性を活かした、人脈の広さを自慢してきます。しかしその作られた人脈にどれほどの価値があるか、本人は自覚しておりません。人脈というのはどういった人達の集まりなのかがそもそも不明です。(犯罪に巻き込まれるリスクも当然あります)
また、そういった人脈に頼るのは自分に実力が無いと言っているようなことを暗に示しているようなものでしょう。それとも自分の権威を他人に頼ってあげてもらおうとでも考えているかのどちらかでしょう。
基本的に人脈を自慢してくる人に対しては、警戒心を解かずに慎重に会話することを心がけた方が良いです。
リスクの過小評価
よく考えもせずに向こうみずな決断や行動を起こします。失敗するリスクがあるのに、大して情報収集もせずに行動を実行してしまいます。リスクを評価すること無く、適切な戦略や計画なしに行動を起こすと、目標達成が難しくなることの自覚がほとんどありません。
よくあるパターンとしては話を最後まで聞かずに謎の自信で行動を起こしてしまい、いろいろな問題が発生し、それの対処に追われかえってマイナスの状態に陥ったりします。そして挙げ句の果てには、説明してくれなかったのが悪いと最後には人のせいにしてくることもあります。こちらとしては迷惑千万です…。振り回されるこっちの身にもなってほしいものです。
問題なのはマイナスを0に戻しただけなのにもてはやす周囲の人がいたりすることです。「結局問題解決して無くない?」という疑問を呈するのは野暮な雰囲気が醸成されていたりするのが厄介なところ…。やはり組織に属するのはリスクだらけです。
物事に集中できない
外向的な人は忙しいです。社交的なイベントや活動に積極的に参加することが多いため、多忙になることがあります。多忙さが計画との調整を難しくし、効率的な作業が難しくなることがあります。よって、やることがだいたい雑です。資料などは誤字脱字がしょっちゅうありますし、会議の内容も良くわかっていないのに同じことを質問したりと、「それさっき言ったじゃん…。」とこちらは言いたくなります。また、「人に聞けば良いや」というマインドがあるので、自分で調べず、考えもせずに人に聞くということをしてしまいます。わからないことを人に聞くことは別に悪いことでは無いですし、むしろ積極的にやるべきだと思いますが、やはり限度はあります。
外向型リーダーが成功するにはやはり上記で挙げた欠点をどうしても補う必要があります。そして外向型リーダーにとって最も適した環境は、部下が受け身の状態にある場合です。
トップダウンの慣習が根付いており、指示を部下にしっかりと伝えコントロールする事ができれば良いでしょう。部下が受動的な場合には、おおいにやる気を鼓舞し、モチベーションを上げ、大きな成果を上げることが可能です。
しかし、部下が指示を受けなくとも独自で仕事をこなしている環境では、逆効果です。基本的にそう言った環境では、自分流のやり方が根付いているので、「いちいち横槍を入れられたく無い」と考えています。なのでそのような環境では外向的なリーダーは煙たがられる事が多いです。
内向型リーダーには外向型には無い、圧倒的な強みがあります。それは「高度な専門性」、「傾聴力」、「共感性」です。順を追ってそれぞれ検証していきましょう。
内向型はその深い思考力と謙虚な特性から、知識を多く吸収し、自分が従事することに深い専門性を持つようになります。
仕事であれば業務内容の細部に至るまで突き詰めようとします。結果として時間がかかったとしても、この人にしか対応できないといえるくらいのスキルを持ったリーダーが出来上がっています。つまり、ゴマスリで出世した人では無く、ちゃんと誰が見ても実力が有るから出世した人です。
高度な専門性を持ったリーダーは、部下に適当なことを言って誤魔化したり、答えを濁すようなことを言ったりしないので、信頼を得ます。
また基本的に学ぼうという意欲が強いので、マネジメントに関することも理解し実践するので、内向型な人はリーダーに向いています。
内向的なリーダーは、他人の意見やフィードバックを注意深く聴くことができます。この特性により、部下やチームの意見を尊重し、彼らのニーズやアイデアに敏感に対応できます。これは真の意味での高度なコミュニケーション能力です。外向的な人が得意とする表面的なコミュニケーション能力とはまた違う特性を持ちます。(表面的なコミュニケーションが悪いと言うつもりでは無いです)
内向型のリーダーはその傾聴力を発揮して、部下やチームからの意見の採用にも積極的です。もちろん、それが良い提案だった場合ですが。部下としては意見を聞いてくれたことが嬉しくて、よりモチベーションを上げるという好循環が発生します。
結果として組織のパフォーマンスはどんどん向上し、大きな成果を出せるところまで成長できます。
内向型な人はその特性によって色々と困難な状況に陥る経験も多いです。その度に何とかして乗り越えてきた苦労がその人の厚みとなって蓄積しています。なので、簡単には人の意見を否定したりはせずに、親身になって相談に乗ってくれたりします。その結果また、辛い目に遭ってしまうこともありますが…。
他人からの意見に対して感受性が高いので、共感し、その人の目線に立って一緒に考えてくれます。それゆえに、内向型リーダーは人の痛みがわかるので、信頼が厚いのです。
まとめ
以上で、内向型・外向型リーダーの紹介とします。筆者自身の意見と経験もかなり混じえながら説明してしまいましたが、内向型リーダーは優れた特性があることを説明できたと思います。内向型なリーダーは至る所で大きな成果を出していますので、自分の目指すところにおける代表的な内向型のリーダーを探して模倣するのも良いかもしれませんね!
今回参考にしたのは下記の本なので、より詳しく知りたいと言う方は是非お手にとって読んでみてください。過去記事でも何度も紹介していますが、それだけ内容は有益だと思っているからです。これからの人生において、内向型が成功する上で重要なエッセンスが容量よくまとめられていますので、ことあるごとに読み返して、活かしていこうと筆者自身も思います。
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長文の記事ですが最後まで読んでくださり大変感謝しております。コメントなどは励みになりますので、気が向いたらぜひ書いてください!